仮想通貨を用いてアイテムを売買するゲーム

特許第6321770号

仮想通貨を用いてアイテムを売買するゲームの趣向性を向上させるために、別ゲームの結果を反映させる発明です。

 

第2のゲーム結果を仮想通貨を増加させることを目的とする第1のゲーム結果に反映させています。

仮想通貨を増加させるためのパラメータを第2のゲーム結果に基づいて調整しています。

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【発明の構成】
 プレーヤが所有するアイテムの販売の指示を受け付けた場合に、指示を受け付けた
アイテムに対応付けられた売上パラメータを決定し、売上パラメータに基づいて
プレーヤが所有する仮想通貨を増加させる、
 第2のゲームのゲーム結果に基づいて売上パラメータを決定しする。

 

【note】

仮想通貨を取り入れたゲームが増えています。

ゲームという性質上、スコアを上げるという仕組みは従来と同じで、スコアを上げるかわりに仮想通貨を増やすことにしています。

スコアを仮想通貨に置き換えることで、ゲームという閉じた空間から換金性を伴って外部での運用ができるようになります。

発明として特許化を目指す場合、これまでのコインやスコアを仮想通貨に置き換えただけでは進歩性という壁をクリアできません。

今回の発明は、仮想通貨を増やすことを目的とする仕組みと、仮想通貨を増やすためのパラメータを別ゲームの結果に求める仕組みを組み合わせたものでしたが、それぞれに対応する公知技術を指摘されています。

 

今回の発明をみる限り、仮想通貨を構成要件に入れなくても発明としては成り立つのですが、仮想通貨というキーワードを入れたいという出願人の希望があったのでしょうか。

 

ネットワーク技術を使うことで対戦相手を世界中に見いだせるようになりました。

仮想通貨を取り入れることでどのような効果が得られるのかと言えば、仮想通貨の運用方法が拡がります。

仮想通貨のキャピタルゲインを増やすことは市場次第ですが、ゲームの勝敗で仮想通貨を増やすことができるとなれば、ゲームに参加するプレーヤが増え、ゲームの運用主体も、手数料を徴収するというビジネスモデルが期待できます。

 

そして現在、仮想通貨を運用している人も、どこか趣向性を求めているような気がします。

なので仮想通貨とゲームの組み合わせ自体、とても親和性が高いと思います。

 

ただゲームと仮想通貨を組み合わせる場合、法規制が壁になるでしょう。

パチンコの換金性が問題になっているのと同じような構図です。

 

田中特許事務所

弁理士 田中智雄