静岡弁理士 田中智雄の知財ノート | 田中特許事務所

仮想通貨・ブロックチェーンの特許ポートフォリオ

スマートコントラクトで借入・貸付の管理を行う

特許第6804073号

契約の履歴がブロックチェーンに記録されるスマートコントラクトで借入・貸付の管理を行う発明です。

 

借手が持っているNFTを担保として設定しています。

借入・貸付を証明する証書をNFTで実現しています。

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【発明の構成】

借入金の返済の担保としての第1ノンファンジブルトークンを、ブロックチェーンにおける借入金の借り手のアカウントから受信し、第1ノンファンジブルトークンが担保になっている借入金についての返済金を受信すると、担保の返却として、第1ノンファンジブルトークンを送信すスマートコントラクト、

第1ノンファンジブルトークンの識別情報を有しており第1ノンファンジブルトークンに対応する第2NFTを生成、

第2NFTはブロックチェーンにおいて取引可能であるとともに所有者のアカウントがブロックチェーンにおいて参照可能に記録される、


スマートコントラクトが、第1ノンファンジブルトークンを借り手のアカウントから受信すると、生成した第2ノンファンジブルトークンを借り手のアカウントへ送信、


スマートコントラクトが第2ノンファンジブルトークンの、ブロックチェーンに記録された所有者のアカウントから送信された、返済金を受信するよう構成されているとともに、
返済金を送信した所有者が所有する第2ノンファンジブルトークンに対応する第1ノンファンジブルトークンの送信を、所有者の前記アカウントへ行う

 

【note】

人手で行っていた借入・貸付処理をスマートコントラクトで実現します。

今回の発明は、証書と担保をNFTを利用するところに特徴があります。

NFT化することのメリットは代替性がないこと、つまり独自価値を有することです。

一般的な担保として不動産や預金があるのですが、これは代替性がある担保です。

担保に代替性を求めるのは、担保が換金できなければ担保倒れになるからです。

明細書の説明では担保としてゲームアイテムを上げています。

担保をNFTで実現しなくても、代替性のあるトークンでもよいでしょう。

証書のNFT化にしても、証書を換金するならNFTでもなくても良いのではないでしょうか。

 

 

代替トークンを利用する場合と、非代替トークンを利用してスマートコントラクトを実現する場合に、どのような違いがあるのだろうという疑問をもちます。

 

田中特許事務所

弁理士 田中智雄