通話履歴をブロックチェーンで保存する

特許第6693663号

通話履歴の改ざんを抑制する発明です。

 

電話の通話記録を保存することは、後日のトラブル時の検証のために、最近、よく行われています。

履歴情報の改ざんの抑制のためにブロックチェーン技術を利用しています。

ブロックチェーンに記録する通話履歴情報は、通話時刻、発信元電話番号、発信先電話番号です。

もしブロックチェーンという特定がなければ、公知の通話記録システムとほぼ同じです。

 

今回の発明ではブロックチェーン記録部を各電話端末側に設けて、発信元と発信先の双方で通話履歴をブロックチェーンに書き込みます。

通話という共通のトランザクションを発信元と発信先でブロックチェーンに記録するところが、公知の通話記録システムと異なる点になります。

一本のブロックチェーンでも耐改ざん性は高いのですが、二本のブロックチェーンを使えば、耐改ざん性はさらに高まります。

 

f:id:tanakaIP:20210531124933j:plain

 

 ところでブロックチェーン技術を搭載した電話装置といえばブロックチェーンフォン。

ブロックチェーンフォンはブロックチェーン技術を利用したスマフォのことです。

なんのためにブロックチェーン技術を利用するのかと言えば、現在のところ仮想通貨を扱うためです。

仮想通貨のウオレットとして機能させるためです。

 

しかしブロックチェーンフォンの真髄はブロックチェーンを使って通話を行うことです。

現在のキャリアが支配する通話ネットワークは中央管理方式です。

通話内容の秘匿を実現するには、管理者がいない非中央管理方式が必要です。

将来はブロックチェーンを使ったセキュアな通話が実現することでしょう。

 

現在までのモバイルフォンは、機器の多機能化がトレンドでした。

今後はブロックチェーンを使ったブレイクスルーが起きるでしょうから、そのときはブロックチェーン技術を利用したユーティリティサービスで競うことになります。

ブロックチェーンを使ったユーティリティの一つが今回の通話履歴の扱いということになります。

 

田中特許事務所

弁理士 田中智雄