プラットフォームが異なる2つのブロックチェーンを使い分ける

特許第6687798号

プラットフォームの異なるブロックチェーンを記録するファイルの性質に応じて使い分ける発明です。

 

ブロックチェーンには異なるプラットフォームがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。

例えば、EHTとEOSを比較すると、ETHは承認時間が長く、承認にかかる手数料が高いというデメリットと、動作の安定性に優れているというメリットがあります。

EOSは逆に承認時間が短く手数料が安いというメリットがある一方、動作の安定性が低いというデメリットがあります。

 

新しく開発されていくであろうブロックチェーンは、既存のブロックチェーンのデメリットを解消していくのでしょうが、新しいブロックチェーンの登場を待たずに、既存のブロックチェーンをデメリットを補完しながらハイブリッドで運用するというのが今回の発明です。

 

どのブロックチェーンを選択するかは、ブロックチェーンに求める要件に応じて決まります。

今回の発明では動作の安定性と、手数料の安さを求めており、動作の安定性をETHに求め、手数料の安さをEOSに求めています。

 

ただ今回の発明では、ブロックチェーンを完全に並行で動作させているのではありません。

例えば、契約書の作成の場合、何回かの校正を得て最終版が完成します。

そこで校正段階は手数料が安いEOSに記録し、最終版は安定性を優先してETHに記録するというような使い分けができます。

 

2つの機能を使って処理を効率化させるという考えは、コンピュータアーキテクチャでは例えばパイプラインがそれに当たります。

 

同じ処理能力を持ったパイプラインを並行に並べて処理を効率化させているように、ブロックチェーンも同じように並行に並べて、処理を高速化させるということができそうです。

 

今回の発明では、EHTの承認時間を補充するために、別のブロックチェーンを使っています。

ETHの承認時間を稼ぐために複数のEHTブロックチェーンを並行で稼働させたらどうなるのか、という興味が沸いてきます。

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田中特許事務所

弁理士 田中智雄