静岡弁理士 田中智雄の知財ノート | 田中特許事務所

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必要とするマイニングパワーが異なる2つのネットワークにデータを分散させて記録する

特許第6671617号

 データを複数の部分データに分割してそれぞれ異なるノードに記録し、部分データが記録されているノードの識別情報を部分データを記録するネットワークとは別のネットワークに記録する発明です。

 

データのコピーをつくってバックアップするという考えに対して、今回の発明はデータを複数に分割し、分割した部分データがクラッシュしても、残りの部分データからデータを復元させる仕組みです。

またデータを10個に分割し、10個の部分データで復元できるようにするのでなく、10個未満の部分データからデータの復元ができるように、データを分割するときに冗長性をもたせています。

各部分データは異なるノードに記録しておくので、ノードのクラッシュにも対応できます。

 

2つのネットワークノードに分散させる理由は、マイニングの負担を減らすためです。

マイニングに必要なマシンパワーは、検索用とストレージ用とで異なるところに着目しています。

ストレージに必要なマイニングパワーが、検索に必要なマイニングパワーよりも低いことを利用しています。

ストレージと検索を分離して、低コストのマイニングマシンでシステム運用ができ、かつ、ストレージと検索のネットワークを異ならせて、ストレージの小型化を実現しています。

検索とストレージのネットワークの分離し、かつネットワークを複数のノードで構成すれば単位ノードの規模が小さくなります。

ネットワークには使われていない資源が多く存在するので、その資源をノードに参加させればハードウェア資源を有効に活用できます。

 

今回の発明では、個人のハードディスクの一部をノードに参加させることを想定しています。

ノードの規模が小さいので、個人が保有する程度の小さいストレージでもノードに参加することができます。

リソースを提供したユーザには報酬が支払われるという仕組みはマイニングシステムの十八番のようです。

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弁理士 田中智雄