静岡弁理士 田中智雄の知財ノート | 田中特許事務所

仮想通貨・ブロックチェーンの特許ポートフォリオ

仮想通貨決済対応インターネットショッピングモール

特許第6810500号

仮想通貨で決済することができるインターネットショッピングモールの運営に係る発明です。

 

法定通貨に代えて仮想通貨で決済することができるネットショップを構築する場合、仮想通貨決済によるデメリットを解消しなければなりません。

仮想通貨ショップを運営しようとする場合、商品を販売する店舗が仮想通貨決済に対応しなければならないとすると、仮想通貨決済を導入しようとするショップはないでしょう。

 

今回の発明では、ショップはこれまで通り法定通貨による決済を維持したまま、ユーザの仮想通貨決済に対応する仕組みを提供しています。

具体的には、モールを運営する事業者が、法定通貨と仮想通貨の仲介をしています。

モール運営事業者と商品を購入するユーザとの間の決済を仮想通貨で実現し、モール運営事業者とショップとの間の決済を法定通貨で実現しています。

 

f:id:tanakaIP:20210628123405j:plain

異なる通貨間の仲介を行うシステムという視点でみると、外国送金サービス事業者もこの範疇に含まれます。

 

米ドルを支払う代わりに、対応する円で支払いを受けた事業者が米ドルを送金することと同じです。

米ドルと円との間には為替変動があり、法定通貨と仮想通貨の交換レートの変動と共通します。

米ドルと円との間の為替変動は、為替保証というようなサービスで、一定期間の為替変動を吸収しています。

今回の発明も、法定通貨と仮想通貨の交換レートの変動を一定期間保証する仕組みを採用しています。

交換レートの変動が嫌という場合は、ステーブルコイン決済もあります。

 

交換レートの変動を保証する期間や、仮想通貨決済を利用するための手数料の設定など、外貨送金サービスに倣うところが多いと思います。

 

モール運営者側で仮想通貨決済サービスの追加に伴う決済仲介機能を加えるだけのアドオンで仮想通貨ネットショップを実現することができます。

 

田中特許事務所

弁理士 田中智雄