冠婚葬祭時の祝儀香典の受け渡しを仮想通貨で行う

特許第6826715号

冠婚葬祭時の祝儀香典の受け渡しを仮想通貨を利用して行う発明です。

 

祝儀香典を受け取る側の二次元コード及び仮想通貨アドレスが紐付けられます。

祝儀香典を支払う側に受取側の二次元コードが通知されます。

祝儀香典を支払う側は、受取側の二次元コードに紐付けられた仮想通貨アドレスを取得し、自自身のウオレットの仮想通貨を取得した受取側の仮想通貨アドレスに送信します。

アプリは、結婚、葬式、その他の冠婚葬祭の種類を選択可能に表示します。

ユーザが選択した冠婚葬祭の種別に対応したUI(祝儀袋、香典袋、祝儀文章、祝儀文章)が表示されます。

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【発明の構成】

案内を受け取った者のための対応項目選択手段、

冠婚葬祭の関係者へ送金する者のための項目選択手段、

二次元コードおよび暗号資産アドレスの読み込みが可能なコンピュータ端末のウェブサイトまたはアプリケーション上で行う取引・支払システム

 

【コメント】

冠婚葬祭の主催者と参加者との間の祝儀香典を仮想通貨で行う発明です。

仮想通貨取引システムですが、この発明はUIを工夫した発明です。

 

冠婚葬祭の種別を選択する画面、

葬儀又は結婚に応じて通信文を表示したり、香典袋や祝儀袋のデザインを表示するところに特徴があります。

 

これらは仮想通貨の取引と技術的に繋がりがあるわけではなく、仮想通貨以外でも利用できるインターフェースです。

引用技術を見てみると、銀行送金や電報など、中央管理の取引システムが上がっています。

ピアツーピアの先行技術を引例に上げれば、展開は異なったのかもしれません。

 

仮想通貨と技術的に関係があるとすれば、仮想通貨アドレスの取得方法です。

仮想通貨アドレスとQRコード等を対応付けておき、祝儀香典を支払う側にQRコードを送信し、支払う側は、QRコードを読み取り、仮想通貨送金先のアドレスを取得しています。

 

仮想通貨アドレスを直接扱うのは不便であり、またセキュリティ上の問題もあるので、QRコードを介在させて仮想通貨アドレスを取得するという方法です。

 

ただし、仮想通貨アドレスの取得技術単体の発明ではなく、二次元コードと仮想通貨アドレスを対応付けるという示唆を与えているだけです。

セキュリティ対策に注目すると、二次元コードと仮想通貨アドレスの対応方法や、QRコードの読み取りに制限をかける、ワンタイムQRコードの応用などがでてくるでしょう。

 

最近は、賽銭もスマフォで実現する時代になり、現金主義という心理的は壁も次第に薄れていくのでしょう。

 

田中特許事務所

弁理士 田中智雄