静岡弁理士 田中智雄の知財ノート | 田中特許事務所

仮想通貨・ブロックチェーンの特許ポートフォリオ

暗号通貨を法定通貨に交換するタイミングを予測する発明

特許第6789530号

 暗号通貨と法定通貨の交換レートが変化するため、損失が発生しないような交換タイミングを予測する発明です。

 

暗号通貨の現在・過去の取引レートと、現在・過去のニュース情報とに基づいて将来の取引レートを予測しています。

 

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交換したい時期(決算や振込を考慮)と交換したいレート(損失を考慮)を入力し、これらの条件と予測レートとに基づいて推奨交換時期を提示しています。

 

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【発明の構成】

決済端末:電子通貨の利用者アカウントに係る取引要求を受信、取引履歴を記録

個人情報サーバ:電子通貨の残高の法定通貨への推奨換金時期を決済端末に通知

推奨換金時期は、換金条件、と「取引時の法定通貨換算額の合計」等に基づき抽出する

換金条件は、換金したい期間や換金レートを含む

取引レート情報を受信し蓄積。取引レート情報等の市況情報に基づく予測

換金時期到来検知→換金指示を取引所サーバへ送信

個人情報サーバは所定のタイミングで電子通貨損益計算処理を行い、決済端末に送信

 

【コメント】

仮想通貨に限らず円転など換金を伴う会計処理では損益が発生します。

各国の通達に基づいて会計処理を行わなければならないので、換金のタイミングを技術的に算出してもそれを適用して良いというわけではないでしょう。

 

通貨換金の最適化という視点でみれば他にも公知技術はありそうです。しかし、推奨換金時期の通知や法定通貨に換算したときの比較という記載がないことが先行技術との相違点です。

 

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弁理士 田中智雄