静岡弁理士 田中智雄の知財ノート | 田中特許事務所

仮想通貨・ブロックチェーンの特許ポートフォリオ

ブロックチェーンセキュリティを担保可能なノード数を維持しながらノードを更新する

特許第6852776号

ブロックチェーンのノード情報の変更を、ブロックチェーンセキュリティを担保できる数のノードがある場合に限って行う発明です。

 

ブロックチェーンノードの構成を判断してブロックチェーンノードを更新しています。

ノードの数がセキュリティを担保できる数に満たない場合は、追加できるノードがあるかどうかを判断しています。

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【発明の構成】

複数のノードに関する情報の変更に応じて、ブロックチェーンノードを更新

 

【note】

ブロックチェーンに接続されたノードは、取引結果を検証する機能を持っています。

ノードが複数あれば、全てのノードが取引結果を検証します。

ブロックチェーンに接続されたノードの数が多いほど検証する規模が大きくなります。

したがって、一つのノードでブロックチェーンの取引を検証するよりも、複数のノードでブロックチェーンの取引を検証した方が信頼性が高いということになります。

 

今回の発明は、ブロックチェーンのノード情報を変更するトランザクションを実行するときに、ノードの数が所定数以上あるかどうかを判断しています。

所定数とは、セキュリティーを担保可能な数ということになっています。

セキュリティーが担保できる数のノードが存在するときに、ノード情報の更新を許可するという仕組みです。

 

今回の発明では、所定数以上のノードが存在するときに、例えば、通信効率が悪いノードを減らすというように、所定数以上のノードがすでに存在するときにノードを減らすということも行っています。

 

ノードの数の最適解というのがあるとすれば、余りに多い数のノードは、検証処理に時間がかかり全体のスループットが低下するので、ノードの数を最適数に維持するという考えもあると思います。

ただしブロックチェーンの全体を俯瞰すると、ノードは増えることはあっても減ることはありません。

なぜならマイナーが増えることを是としているわけなので、制度設計としてノードが減ることを想定していません。

ノードが少なく少数のマイナーしか存在しないブロックチェーンは51%攻撃に対する耐セキュリティー性が低くなります。

 

ノードの数を自在に制御できるとすれば、閉じた組織内で管理するプライベートブロックチェーンでしょう。

誰でもノードになれるパブリック型と違い、ノードの数を管理できるプライベート型なら、ノードの数を最適数に維持し取引のスループットを上げたり、管理者が任意に不良ノードを削除させたりするなど、必要に応じてノードの数を変更することができるからです。

 

田中特許事務所

弁理士 田中智雄