建築設計図に冷たい著作権と建築物に優しい意匠権

設計図に冷たい著作権 設計図のデッドコピーしか規制できない 建築設計図と建築の著作物は別もの 建築物は意匠権で守る 著作権よりハードルが低い意匠審査 設計図を無断で使用して勝手に建物が建築されたとき、真っ先に思いつくのが著作権です. 確かに著作権…

商標登録ではなく中国で著作権登録をしておく

商品・サービスに制約される商標登録出願をするなら著作権登録をしておくことも商標トラブル対策の一つです. 商標制度が招いたトラブル 商標制度の間隙を突かれたトラブルが中国で発生しました. 商標制度は商品・サービスごとに独占権を付与します. 全ての商…

人の顔に著作権があるかもしれない

有名人の肖像権と一般人の肖像権の違い 人の顔にも著作権 メイクと著作権 人の顔は著作権ではなく肖像権で保護されます. そしてこの肖像権は有名人だけのものではなく一般人にも認められています. 肖像権は、日本国憲法第13条に規定される「生命、自由 及び…

著作権登録の効果

中国の著作権事情 著作権紛争事件の増加 ソフトウェア開発の増加 著作権登録の効果 創作と同時に発生する著作権. 権利は発生しても権利の存在を証明するのは簡単ではありません. 著作権を使う場合は権利があることを証明しなければなりません. 中国の著作権…

コストをかけずに技術情報を守ることができる特許

何のために特許を取得するのか 特許費用 vs ノウハウ費用 技術情報を管理できない理由 ノウハウ管理が確立されていない 出願公開は18ヶ月後のこと 特許はお金がかかるという理由で特許出願を避けることがあります. 確かに特許に要する費用は安くはありませ…

商標登録はリベンジできる

商標に限らず特許や意匠など審査を経て登録される知的財産は、ほとんどの場合に拒絶理由が通知されます. ところがこの拒絶理由は絶対的のものではありません. 審査官の主観的な意見を述べているに過ぎません. そのため審査のクオリティを上げるために拒絶理…

商標の育て方を間違えると商標が死んでしまう

死んでしまった商標たち 商標が死んでしまう理由 普通名称にさせないための工夫 登録された商標それ自体に何の価値もありません. 商標を使い続けていきながら商標を育てていく. 商標が育って信用が備わったときに始めて商標に価値が生まれます. 商標を育てる…

相手の著作権を無効にしてしまうたった一言

登録手続きがない著作権 独自創作を主張されたらお手上げ 独りよがりの独自創作 新しいデザインを創った、新しいプログラムを開発した. 創作物を守ってくれる法律には、特許法や意匠法などの工業所有権法の他に著作権法があります. 著作権法と工業所有権法の…

創業・プレスリリースの後では遅すぎる商標対策

創業前の商標対策 創業後の商標対策 プレスリリースは時期に注意 商標の抜け駆け出願の原因になるプレスリリース プレスリリースと商標のプランニング 商標は創業を考えている全ての人が持っている知財です. 新しい事業を始めるときに考えた企業名や商品名が…

公衆演奏されて訴える権利者と公衆演奏を喜ぶ権利者がいる

公衆=不特定ではない 人数が多いことが問題 何人までが少数なのか コンテンツを大勢に拡散したいという人もいる 音楽教室の演奏が公衆演奏に該当するとして使用料を徴収するというニュースを聞いて違和感を持つ人が少ないと思います. www.jasrac.or.jp 違和…

洋服や家具という実用品を著作権で守る

家具に著作権を発生させる 著作権を発生させるための工夫 洋服のデザインにも著作権 工業デザインに著作権を発生させて海外の摸倣から守る 知的財産権が満了して誰でも使えるパブリックドメインになったデザインを施した「ジェネリック家具」. ライセンス料…

万引した本を古本屋に売ると著作権の侵害!?

本と著作物は似て異なる 本を買ったら著作権は消える 買った本を古本屋に売るのとは違う ニセモノを仕入れて売った場合も侵害 ニセモノと知っていて商品を仕入れ、ニセモノを第三者に売ることが知的財産権の侵害になる. これは理解できると思います. ニセモ…

「知らなかった」なら許される著作権侵害と「知らなかった」では済まされない商標権侵害

「知らなかった」が免罪符になる著作権 「知らない」こと自体が罪 著作権を調査してはいけない 商標権の調査は必須 商標権と著作権の決定的な違いは「知らなかった」ことの扱いです. あるロゴマークを使っていたとします. そのロゴマークが偶然にも他人の登…

発明と特許の違いは模倣を許すかどうかの違い

単なる発明は模倣を許した発明 発明と著作物の違いは模倣の扱い 発明と著作物は保護対象が違う なぜ特許を取らなければならないのか? 全ての発明が他人の模倣から保護されるわけではありません. 世の中には特許制度の利益を得ている発明と、特許制度の利益…

商標登録はお金がかかる!と思うなら著作権を活用する

商標が使いづらい理由の一つは、商標法で区分されている商品やサービスごとに商標を登録しなければならないからです. もしも世の中に存在する全ての商品やサービスで商標を独占したい. その目的を実現するためには、45ある全ての区分で商標を登録しなけれ…