権利者であることを証明できない著作権の譲渡契約書の書き方を説明します

「自分が著作権者である」 実は証明できないのです。 詐欺的に著作権者を語ること論外ですが、そうではなくても、 自分が創作した、と思っていたモノが、実は過去の記憶を再現したモノに過ぎない、 こういうケースは実は少なくありません。 全く新しいパイオ…

税関で知的財産権侵害を疑われたときに輸入者がやるべき自発的処理や通関開放について説明します

輸入貨物の通関検査で知的財産権の侵害の疑いがある貨物が発見されると「認定手続」という手続きが行われます。 商標・著作権・特許・意匠などの知的財産は、侵害かどうかの判断が大変難しいため、「認定手続」という特別な手続きで侵害かどうかを判断するこ…

個人使用目的で輸入するために提出する書類の書き方を説明します

個人で使うために買った偽ブランドは輸入できないのか? 答えはNO。 インターネットの発達により日本にいながら外国の製品が簡単に購入できるようになりました。 しかし、それに伴い知的財産侵害を理由とする税関のトラブルも増えています。 問題になるのが…

嫌われているJASRACがなくなって困るのは音楽教室であり権利者である

JASRACと音楽教室が利用料を巡って争っています。 またJASRACか、と忌み嫌う人もいます。 しかしJASRACが存在しなければ困るのは音楽教室であり権利者です。 【もしJASRACがなかったら】 著作物を利用する場合は予め権利者の許諾を得るという基本に基づいて…

杜撰な商標の使い方をしていると本人も偽物に気が付かなくなる

「クロネコマーク」が64年ぶりに変わりました。 この2つの「クロネコマーク」 区別できる人はどれくらいいるでしょう。 2つを並べているので区別できたとしても、 一つだけでは区別できないかもしれません。 下が新しい「クロネコマーク」、 すでに商標…

模倣は悪くない

知的財産権の尊重が浸透し模倣は悪いというイメージが定着しました。 模倣に替わって独自が評価されるようになりました。 さて模倣は本当に悪いことのか。 そんなことはありません。 模倣は先人の知恵を次世代に伝達するための手段です。 一から何かを編みだ…

著作権侵害で喜んでいる権利者もいる

良い殺人と悪い殺人はありません. 殺人は全て悪い、だから殺人をしたら被害者が親告しなくても罰せられます. 著作権はどうでしょうか. 良い著作権侵害と悪い著作権侵害. 殺人と同じように著作権侵害は全て悪なのでしょうか. コンテンツを創った人を守るのが…

特許がないマーケットに進出するという選択

中国進出ブームが始まったとき、 大小含めてあらゆる企業が中国に進出しました。 15億人とも言われる巨大なマーケットに期待を込めて。 ところがその中国で競争に勝ち残っている企業がどれくらいあるのか。 ほとんどが撤退しています。 魅力的はマーケット…

海外から発送すれば商標権侵害にならないという逃げ道

Amazonのマーケットプレイス。 Amazon以外の出品者のことですが、 マーケットプレイスで海外出品者が多いのが気になります。 理由は知的財産権。 商標権や意匠権の網を上手にすり抜けています。 商標権や意匠権などの知的財産権、 権利の効力が及ぶのは国内…

偽物を「所有」するよりも本物を「利用」するサブスクリプション方式がこれからの偽物対策の鍵になる

「所有」から「利用」へ消費形態を変えているサブスクリプション方式。 「所有」する消費は、製品を売ることが目的です。 「利用」する消費は、製品を売ったあとの繋がりに特徴があります。 「所有」する消費は、製品それ自体の価値が評価の主体です。 製品…

商標のように使えるかもしれない欧州の意匠

本物そっくりのミニカーが自動車の意匠権の侵害になる欧州と侵害にならない日本 商標と意匠の違い 存続期間が有限の意匠と半永久的な商標 欧州意匠の特徴は物品の運用です. 物品と外観デザインを一体として権利範囲を定めている. これが日本の意匠制度. 欧州…

品質で差別化できなければ最後はブランドイメージしか残らない

模倣品がこれほどまでに氾濫した原因、 それは製造とブランドの分離です。 安い人件費を求めて自らの手で製造することを放棄し、 海外の委託工場で製造した製品に単に商標を付して売るというビジネスモデル。 商標は信用です。 これまで自らが長い時間をかけ…

アーティストやクリエイターが著作権調査をしてはいけない理由

調査の仕組み 調査の必要性 「知らなかった」という言い訳 知らなければ真似ではない 著作権調査は危険 アーティストやクリエイターが著作権の調査をしたら、創作した全てのコンテンツが著作権侵害、ということになりかねません. インターネットの普及により…

契約書は賞罰を含めた当事者間のビジネスルールを定めるもの

契約書は何のために必要なのかを考えたとき、 世の中に氾濫している雛形契約書は全く役に立ちません。 これらの雛形をみるとほぼ書いてあることが共通しています。 当たり前のことですが、 万人の取引に共通することだけを書いているからです。 契約書が必要…

契約違反だけでは済まないのが特許権を取得しておくメリット

取引を始めるときに交わすのが契約書。 でも契約書のことを真剣に考えている人がいない、 ということを日々の実務で感じています。 理由は一つ。 契約書を作ってもどうせ守られないから。 特に、相手が中国企業だと顕著です。 自身が嫌な経験をしたり、 メデ…