JASRACがなければ楽曲の二次利用は不可能に近い

利用したい楽曲の著作権者が誰か、その権利者はどこにいるのか、利用料などの条件は何かという、楽曲を利用するときの事前の作業の窓口となるのがJASRACです。 JASRACが嫌われる理由の一つは、JASRACに利用料を払わなければ音楽を利用できない、というもので…

契約書を制する者はビジネスを制す

問題が起きたあとに整備されるのが法律である以上、法律はその性質上、現実の後追いしかできません。 ビジネスを行ううえで法律を守ることは当然です。 しかし法律に規定されていないことは、それが良いことなのか、悪いことなのか、これは裁判で決着がつく…

模倣品を放置してはいけない

子供が書いたミッキーの落書きに対して著作権侵害を主張したという都市伝説が存在するほど、ディズニー社の知財管理は厳しいことで有名です。 中国でディズニーキャラクタの模倣品が出回ったときも、中国で訴訟を起こしても無駄だからと尻込みせず果敢に訴訟…

ものづくり補助金で知的財産権経費をカバーする

ものづくり補助金で補助される経費に、特許権・意匠権・商標権などの知的財産権の取得に要する費用が含まれています。 しかし知的財産権は、出願してから登録するまでに各種手続きがあり、さらに出願から登録までに数年がかかることも珍しくありません。 も…

プログラムの著作権譲渡は翻案権の扱いが成功の鍵

著作権に対する関心が高まり、著作権について契約を締結するケースが増えてきました。 著作権について契約を締結するときは、著作権法を理解する必要がありますが、著作権法の条文は、他の法令に比べて、例外条項が多く、これが著作権法を分かりにくくしてい…

特許フリーや著作権フリーはフリーではない

特許権などの知的財産権を開放することがあります。 なかには無料で開放する場合も少なくありません。 特許発明を無料で使えるというメリットがありますが、物事には必ずデメリットもあります。 利用発明はフリーではない 無料開放された特許発明を使うデメ…

キャラクター生地のハンドメイド加工・販売やコスプレ衣装の自作をヤバイと思える感覚を持っていますか?

手芸店で販売されているキャラクターがプリントされた生地を使ってバッグなどを作ること自体は何ら違法ではありません。 問題になっているのは、そのようなハンドメイド加工品を販売する行為が著作権の侵害に該当するかどうかということです。 専門家の判断…

コンテンツの無断複製を禁止して無断視聴を禁止しない著作権法の矛盾

著作権法が禁止する行為は権利者に無断でコンテンツを複製等する行為です。 権利者に無断でコンテンツを視聴することを現行の著作権法は禁止していません。 著作権のことをコピーライトという理由はまさにここにあります。 しかし良く考えてみるとコンテンツ…

自称著作権者を信じられますか

著作権の譲渡や許諾の契約をするときは、自分が譲渡や許諾をする権原を持っていることを証明しなければなりません。 特許権や商標権であれば、特許庁に備え付けられている原簿を確認すれば権原の有無を確認することができます。 原簿への登録が義務付けられ…

人物のイラストは著作権が認められにくい

商品やサービスのブランディングのために創るロゴマーク、 これから創るなら人物のロゴマークはやめましょう。 商品やサービスの人気が出始めるとマネをする人も増えていきます。 ロゴマークがマネされたら著作権侵害で訴えればいい、 でも、もし著作権を当…

「私的使用」だから自分のHPへ画像サイトの画像をアップしてもいい?

デジタル庁トップの著作物の無断使用が取り上げられています。 自信のHPで画像サイトの画像を無断で使用していたそうです。 さてこの記事をみた人のなかには、個人的に使うなら問題ないのでは? と思っている人もいるのではないでしょうか。 たしかに著作権…

弁護士懲戒請求書が著作物として認められたことへの違和感

日産の元会長カルロス・ゴーン氏の弁護士が、自分に宛てられた懲戒請求書を自身のブログで公開したところ、それが著作権侵害に当たるという東京地裁の判決がありました。 懲戒請求書が著作物に該当するとした理由は、 懲戒請求書に記載された「弁護人の関与…

権利者であることを証明できない著作権の譲渡契約書の書き方を説明します

「自分が著作権者である」 実は証明できないのです。 詐欺的に著作権者を語ること論外ですが、そうではなくても、 自分が創作した、と思っていたモノが、実は過去の記憶を再現したモノに過ぎない、 こういうケースは実は少なくありません。 全く新しいパイオ…

著作権侵害で喜んでいる権利者もいる

良い殺人と悪い殺人はありません。 殺人は全て悪い、 だから殺人をしたら被害者が親告しなくても罰せられます。 著作権はどうでしょうか。 良い著作権侵害と悪い著作権侵害。 殺人と同じように著作権侵害は全て悪なのか。 コンテンツを創った人を守るのが著…

アーティストやクリエイターが著作権調査をしてはいけない理由

アーティストやクリエイターが著作権の調査をしたら、 創作した全ての物が著作権侵害、 ということになりかねません。 著作権調査と似ているものに特許調査があります。 著作権調査と特許調査を比べると、 特許調査は、 必須で、かつ調査する仕組みが整って…

著作権と意匠権の二重取得をすすめる理由

創作すれば権利が発生すると言われている著作権。 正確には保護に値する「創作物」を創作すれば権利が発生する、 ということです。 自分が創作した創作物が、 保護に値する創作物なのか、 保護に値しない単なる創作物なのかは、 最終的には司法判断を待つま…

発明の模倣は自由、保護を求めるなら特許発明に昇華させる必要がある

世の中には2つの創作があります。 特許発明のように、 権利を取得する手続きをしないと保護されないもの。 著作物のように、 何ら手続きをしなくても保護されるもの、 この2つです。 同じ創作なのに、 なぜ発明は保護のための手続きを必要とするのか、 な…

権利があることを証明できない著作権を信じて取引をすることの怖さ

「特許権がある」、 「意匠権がある」、 「商標権がある」、 と言ったときに、 相手から証明できますか?と問われれば、 登録原簿を提出することで相手の疑問に答えたことになります。 では「著作権がある」と言ったときに、 相手から証明できますか? と問…

会社内の創作物は法人著作として管理する

ノーベル賞をきっかけに職務発明が注目され、発明の対価や特許権の帰属についても企業側が注目するようになって久しい。 特許を受ける権利が使用者に譲渡され、使用者名義で特許出願が行われ、法人名義の特許権の管理をするというのは、実は管理という点から…

著作権と意匠権のダブルトラックを提唱してみる

特許と意匠や特許や実用新案のダブルトラックというのは実務でも当たり前に行われているが、著作権と意匠権のダブルトラックというのは聞いたことがない。 それならば自分が最初に提唱してみることにする。 特許と意匠のダブルトラックも、特許や実用新案の…

著作権とCopyrightは似て異なることを知る

英語で著作権のことをCopyrightというのだが、これは正解であるようで実は不正解である。 Copyrightは字の如くcopyとrightの組み合わせであり、コピーは複製を意味するから、Copyrightは複製権となるはずである。 外国語を翻訳するときに日本に存在する言葉…

米国著作権登録で拒絶されてしまったお話

当事務所では日本の他に米国での著作物の登録も行っていますが、先日、まさかと思うことがあった。 それは登録の拒絶。 現地の代理人に手続きを依頼したが、その代理人に対して事前に何らの連絡もなく拒絶というレポートが送られてきたらしい。 著作権法は、…

著作権を難しく考えない

著作権という言葉、今でこそ誰でも知っているが、少なくとも20世紀まではほとんどの人が知らないし、知る必要もない法律だった。 弁理士の間でも著作権を嫌う人は少なくない。 著作権が仕事になるなら力を入れるだろうが、はっきりいって著作権は仕事にな…